クー・フーリン
アーサー王伝説に続いて、ケルト神話ゆかりのサーヴァントの関連楽曲を探した。 ケルト神話を近代文学の題材として取り上げた立役者の一人がノーベル賞詩人・劇作家のウィリアム・バトラー・イェイツである。もちろんクー・フーリンが登場する作品も多数あり、その一つがFighting the waves(1929)だ。バレエと劇のコラボレーションであり、その劇音楽をジョージ・アンタイルが書いている。
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有名なバレエ・メカニック(1926)などを発表した時期の作品にあたり、新古典主義的な浮遊感のある澄んだ音楽。編成は室内オーケストラに男声と合唱が入っている。
イェイツの作品をもう一つ挙げるならば、能の影響を受けたという「鷹の井戸」(1918)。この劇に音楽を寄せているのがなんと山田耕筰。もっとも付随音楽は何種類か作られているようだが。現在販売されている音源はピアノ版だけで、そちらも残念ながら入手できていない。
- 作者: 山田耕筰,社団法人日本楽劇協会,クラフトーン
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その他もう少しマイナーどころでは、ロナルド・センターの交響詩「The Coming of Cuchulain」(1944)などがある。