Allegro Tranquillo

邦人クラシック、アニメ等

ランスロット、モードレッド

円卓つながりで、次はランスロットとモードレッドが登場するショーソンのオペラ「アルテュス王」(1886〜95)。

Chausson : Le roi Arthus

Chausson : Le roi Arthus

  • アーティスト: Gösta Winbergh, Gérard Friedmann, René Massis, Gilles Cachemaille, Gino Quilico, François Loup, Armin Jordan & Nouvel Orchestre Philharmonique Teresa Zylis-Gara
  • 出版社/メーカー: Warner Classics International
  • 発売日: 2007/01/09
  • メディア: MP3 ダウンロード
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作曲者本人による台本だが、大筋はマロリー『アーサー王の死』などに基づくスタンダードな(?)アーサー王伝説。サクソン人との戦いに勝利しその名をとどろかせるアーサー王と円卓の騎士だったが、ランスロットは王妃グィネヴィアと姦通し、その現場をモードレッドに見つかり傷を負わせてしまう。ランスロットはグィネヴィアとともに逃げるが、生き延びたモードレッドから真実を聞いたアーサー王に追い詰められる。グィネヴィアは自死を選び、瀕死の傷を負ったランスロットアーサー王は許しを与える。

音楽的にはショーソンが心酔していたというワーグナーの影響を濃厚に感じるけれど、第一幕への前奏曲の歯切れのよい主題など、随所にショーソン独自の創意も光っている。