アルトリア・ペンドラゴン、マーリン
世間の流行りということでFGOをポチポチ遊んでいるが、世界の神話やら伝説やらが集うこのゲームは、クラシック音楽の題材とも近しいのではないかとふと思った。そこで、サーヴァントを扱った、あるいは関連する題材の曲を探して取り上げてみたい。
最初はFateの顔であり、あと一番探すのが簡単そうなアーサー王ことアルトリア・ペンドラゴン。案の定、アーサー王伝説は様々な音楽、とりわけオペラの題材として扱われており、その一例はWikipediaの この記事 にまとまっている。 今回はその中でも年代的に初期の作品、ヘンリー・パーセルのオペラ「King Arthur」(1691)。
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詩人ジョン・ドライデンの台本によるもので、ブリテン王アーサー王がサクソン王オズワルドから婚約者エメリン姫を取り返すというストーリー。円卓の騎士は登場しないが、なぜかマーリンは登場する。恥ずかしながらクラシックの歌やオペラにはだいぶ疎いのだが、パーセルの音楽はバロック的な重厚さが控えめな一方で透明感と高貴さがあり、中世騎士物語の雰囲気にぴったりだと思う。特に第5幕の"Trumpet tune No.1"が武骨さの中に華があって好きだ。
あと余談として、マイケル・ナイマンのグリーナウェイ映画のサウンドトラックの元ネタだと知ってちょっと嬉しい。第3幕の"What ho! Thou genius of this isle"の出だしは「英国式庭園殺人事件」の「羊飼いにまかせとけ」によく似ている。その次の"What power art thou," は「コックと泥棒、その妻と愛人」の「メモリアル」の元ネタらしいが、これは後で確認。
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