Allegro Tranquillo

邦人クラシック、アニメ等

邦人クラシック

交響曲「仏陀」

気付いたらもうラ・フォル・ジュルネ直前になってしまっていたので、予習のために交響曲「仏陀」を聴いた。 貴志康一:交響曲「仏陀」他/サンクトペテルブルク響アーティスト: 貴志康一,小松一彦,サンクト・ペテルブルグ交響楽団出版社/メーカー: ビクターエ…

毛利眞人『貴志康一 永遠の青年音楽家』

今年のラ・フォル・ジュルネで代表作の交響曲「仏陀」が演奏されるということで早速チケットは買い、予習のため貴志康一の伝記を読んだ。CDのライナーノーツ等から断片的に知る貴志の姿は実家の財力を背景にいきなり留学し、ベルリンフィルで自作振ったりブ…

浜辺の歌変奏曲〜成田為三ピアノ曲全集

近衛秀麿の曲が少ないので、同じ山田門下で近衛ともからみのある成田為三のピアノ曲集を聴いた。 成田為三:ピアノ曲全集アーティスト: 白石光隆,成田為三出版社/メーカー: キング・インターナショナル発売日: 2007/02/21メディア: CDこの商品を含むブログ (4…

越天楽

近衛の曲ということで代表作である「越天楽」を聴いた(細かいことをいえば編曲だが)。本当は「大礼交声曲」を聴いてみたかったが、ロームのSP音源復刻しか存在しないようだ。歴史的音源にはあまり興味がないので……。 日本管弦楽名曲集アーティスト: 外山雄…

大野芳『近衛秀麿 日本のオーケストラをつくった男』

日本最初期の作曲家に続き、日本最初期の指揮者ということで、近衛秀麿の伝記を読んだ。 近衛秀麿―日本のオーケストラをつくった男作者: 大野芳出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/05/19メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (17件) を見る…

日本の吹奏楽Ⅴ 大沼哲作品集

大沼の曲を聴いてみようとしたのだが、現在入手可能なのは吹奏楽のこれ1枚だけらしい。山田があれこれ取り上げられていることを思うと悲しい。 軍楽隊とともに歩んだ…日本の吹奏楽5 大沼哲作品集アーティスト: 吹奏楽,陸上自衛隊中央音楽隊,船山紘良出版社/…

宮内孝子『作曲家大沼哲の生涯』

山田耕筰に続いて、同じく日本最初期の作曲家・大沼哲の伝記を読んだ。山田に比べて知名度の低い大沼だが、ほぼ山田の独壇場だった大正時代のクラシック作曲界において数少ない山田のライバル的存在だった。もっとも後述の通り、本書におけるライバル的描写…

交響詩「暗い扉」・「曼陀羅の華」

前回のCDの残り2曲について。 交響詩「暗い扉」(1914) ベルリン留学中に書かれた日本最初の交響詩。王立音楽院の課題としてアカデミックな書法を求められた序曲・交響曲と異なり、当時の山田の関心の対象だった後期ロマン派的な響きや大規模な管弦楽を存分…

弦楽四重奏曲第2番、序曲、交響曲「かちどきと平和」

本を読んだところで、実際の山田の楽曲を聴いてみる。 弦楽四重奏曲第2番(1908) 東京音楽学校時代に作曲された4つの弦楽四重奏曲の1つ。後藤の本では、山田が友人の多久寅らと結成した多カルテットのために結成したとも、和声の学習のためヴェルクマイスタ…

後藤暢子『山田耕筰』

山田耕筰: 作るのではなく生む (ミネルヴァ日本評伝選)作者: 後藤暢子出版社/メーカー: ミネルヴァ書房発売日: 2014/08/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る 『山田耕筰作品全集』の編纂に関わった山田耕筰研究の第一人者による評伝。山田…